4月21日に発表会を控えています。
一年に一度の大事な時間です。
さまざまな教育現場で言われていることですが、ピアノの勉強でも「自分で考えて課題を生み出すこと」が大事だなと感じています。
大人でも子どもでも、音楽をするすべての者が持つ「どのように演奏したいのか?」という大きな問いがあります。考えること抜きでは答えは出ません。ところがこの頃の子どもたちはあまり考えてくれない。
なぜかと考えたのですが、私たちのくらしから考えるという場面が減っていることが理由のひとつだと思いました。IT化で、「パッと触る」「ピッとあてる」といった、直感的な作業がとても増えています。簡単に、素早くできることが望ましい。忙しいから時間がかかることはもったいないよ!
音楽の話にもどします。
先生になおされたからではなく「カッコいいからこう弾いてみよう」「綺麗になるからここはつなげて弾いてみよう」そんな心からの欲求を引き出したいです。
レッスンでの問いかけも、生徒たちが自発的に考えられるように質問を変えています。
思考の変化には時間が必要ですが、ほんのすこし、何かが変わる兆しが見えているような気がします。