いま、バッハのインヴェンションで苦労している生徒がちらほらいます。今まで弾いてきた曲とは違う感じで、音がつかみにくいかな?
刺繍するみたいに2音の間をつなぐ「刺繍音」という音がたくさん出てきます。調がころころ変わっているように感じたりする人もいるかもしれません。ソルフェージュでも譜読みを助けています。
ところで、この銅像のおじさんが誰だかわかりますか?
台座に文字が書かれているのがヒント、答えは「バッハ」です。
ドイツのライプツィヒという街にある、トーマス教会の庭に、この銅像は立っています。
トーマス教会はバッハが長くカントル(Kantor・キリスト教会の音楽指導者)を勤めていた場所で、ここでたくさんの作品が生まれました。
教会の附属学校で聖歌隊の指導をしながら、指揮はするわ、オルガンは弾くわ、毎週ミサのために曲を書かなくてはならないわで、とても忙しかったそうです。
教会の中にはバッハのお墓もあり、絶えず花が手向けられています。「本当にバッハがここに居たのだなぁ」と感じることができる場所です。